第一幕第四章『秘められし想い』あらすじ
アルテアは無の境界への扉を開くため、塔の建設を目指す。
乙女たちはそれを阻止すべく、かつてジルバが示した、
魔力を不安定にするための場所へ急ぐ。
嘆きの森でプルメリアとチコ、アルテアとダチュラが相まみえる。
アルテアが闇の力までもを見せ、そして言い放つ。
「ジルバラードのすべてが俺様の味方なんだぜ!」
対して、チコの支えや救いの鍵の少年との絆から
黄金の力に目覚めていたプルメリア。
放たれた闇の雷を、黄金の光の矢が全て叩き落す。
「あなたに勝ち目はありません。投降してください。」
アルテアを圧しているかに思われたプルメリアだが、
アルテアにかけた慈愛の言葉の隙を突かれ、収穫の鐘の音を
響かせてしまう。
突如現れたサーベラスとオーソロスのヘルゲートによって
収穫は防がれた。しかし、このアルテアも分身であるらしい。
アルテアが魔法で作った「追放する穴」にサーベラスとオーソロスが
引き寄せられていくのを見て勝ち誇るアルテア。
その時、煌く一本の矢がアルテアをとらえ貫いた。
あなたを傷つけたくなかった、というプルメリアに
戦いに情けは無用だ、と言って消えるアルテアの分身。
この場は収まるも、アルテア本体の居場所が気になるというプルメリア。
「彼女は塔を建てようとしています。急ぎましょう!」
第一幕第三章『信じられるもの』あらすじ
ルベリスとの特訓により、人の魔力を解放したラナン。
救いの鍵の少年が黄金の力の発動条件を伝え、契りを交わす。
止まる時の中で、ラナンは心に生じた不安をふと口にすると、 救いの鍵の少年は「この先何があろうとラナンを信じる」と返した。
時が再び流れはじめ、黄金の力に目覚めたように思えたが、 ロザリーの時に現れた黄金のナイフはなく、ラナンは更に不安になる。
果たして、今の自分で、あふれ出るマグマのような火の魔力を制御できるのか。
不安を抱えたまま身投げの谷に向かい、白銀の魔法を操るアルテアと対峙する。
アルテアは、黄金の力を十分に発揮できないラナンに呆れ、
白銀の魔法で発生させた津波で海岸の町を襲おうとする。
諦めかけたその時、過去に力を奪った右死虹とその姉妹の左死虹が現れた。
受け入れてくれた町の人たちの為と言い、
己の身を顧みずアルテアと戦う。
苦戦するものの、人々のために戦う二人の姿を見て、
ラナンは救いの鍵の少年の言葉を思い出す。
「……そうよ。あの人と戦ったときだって、
火の魔力を制することが出来るとわかってたわけじゃない」
「精霊竜の魔力がなくても、 私は……私を、自分自身を信じる!」
その時、ラナンの手に黄金に輝く剣が現れた。
第一幕第二章『発現する黄金の力』あらすじ
アルテアが去った後、救いの鍵の少年たちは、 学園の理事長室で事態を整理していた。
理由は不明だがアルテアはジルバのときと同じように 三か所の空間の魔力を不安定にすることで、無の境界を開こうとしている。
そしてスフレが目覚めた黄金の力は魔力のリンゴを奪われた今、 人間の魔力を解放しないと使えない。
猶予がないと焦れるロザリーは、カモミールとの特訓のあと
救いの鍵の少年と黄金の力の解放を試みる。
その正しい契りの形は、乙女と救いの鍵の少年とのキスであった。
バカバカしいと怒りながら、でもそんなにイヤじゃないわと ロザリーは救いの鍵の少年と新たな契りを交わす。
不安定にしたい場所の一つ、身投げの谷で ロザリーとアルテアが再び刃を交える。
スフレと炎で戦ったアルテアは、今度は風の魔法を放ってきた。
だがそれに焦ることもなく黄金の力で対抗するロザリー。
「なんの魔法だろうと、切り裂く! この黄金のナイフで!」
アルテアが放つ白銀の風を、ロザリーの黄金のナイフが軽々切り裂く。
だがアルテアは動じるどころか喜ぶのだった。
「リンゴの皮むきに持ってこいだ。その黄金のナイフも俺様によこしな!」
笑うアルテアにロザリーが迫る。
「そんなに欲しけりゃあげるわ! あんたの胸に、深々と突き刺してねっ!」
カモミールがもうサポートは要らないと思った時、ロザリーに異変が起きる。
第一章第一幕『黒き少女の目覚め』あらすじ
大悪魔の企みを退け、再びジルバラードに舞い戻った5人の乙女たち。
エレメントに還ったのちに別れて、まだ会えていない救いの鍵の少年を 噂をつてにオーフェリアへ探しに来ていた。
救いの鍵の少年よりも先に、魔法省より聞いた黒き少女アルテアに出会う。
アルテアは、無の境界に落ちてしまった兄を探しているという。
だが、無の境界は、全てが無に帰し入ったら二度と戻れない場所。
乙女一同は神妙な面持ちで、アルテアに事実を告げる。
「無の境界に足を踏み入れた者は、どんなものも消滅してしまうのです。」
その言葉に悲しみ、うつむくアルテア。悲しみに震えていると思いきや──
「プッ、ギャハハハハ! 俺様に兄なんていねぇーよ!」
豹変したアルテアの態度に虚を衝かれる乙女たち。
更にはアルテアに従者のように言葉を交わすカルミアが現れた。
より一層の混乱をきたした乙女たちに、アルテアは白銀の炎を放つ。
アルテアの強大な力の前に、立ち尽くす乙女一同。
窮地に陥る彼女たちの前に、突如ヘルゲートから救いの鍵の少年が現れる。
「すまない……僕が、もっと早く来ていれば!」
救いの鍵の少年と魔力を交わすアルテアは、
彼の切り札を出させるために、スフレに攻撃を仕向ける。
スフレを守るべく、救いの鍵の少年が彼女を抱きしめると、
唇が救いの鍵の少年の首筋に当たった。
するとスフレは黄金色の光に包まれ、失ったはずの強い魔力を持って、
アルテアに反撃を開始する。
救いの鍵の少年は、ふとディスマテルが言っていた言葉を思い出す。
「君たち、5人との繋がりこそが、勝利への鍵だ。 絆を確かなものとしたとき、君たちの目覚めが始まる。」
─ Prologue ─
大悪魔たちの企みで再びジルバラードに顕現した乙女たち。
だがそれはジルバをエントレア大監獄から脱走させるための、
闇の大悪魔の計画の一部であった。
乙女たちは自分たちの持つ強大な力を自覚しつつも、
姿が見えない救いの鍵の少年を探しながら、
魔物を退治し復興の手助け活動をしていた。
ある日、唯一なる者を無の境界に落とした際に巻き込まれ、
生存が絶望的な兄を探している少女に真実を伝える。
酷な現実を告げられて、肩を震わせながらうつむく少女。
泣いているのかと思いきや、あたりに響いたのは大きな笑い声だった。
「ギャッハハハハ! 兄なんていねーよ!
お前たち守護精霊の『果実』をよこしな!」
「ギャッハハハハ! 兄なんていねーよ!
お前たち守護精霊の『果実』をよこしな!」
「ギャッハハハハ! 兄なんていねーよ!
お前たち守護精霊の『果実』をよこしな!」
「ギャッハハハハ! 兄なんていねーよ!
お前たち守護精霊の『果実』をよこしな!」
黒き少女の不意な攻撃をまともに食らってしまう乙女一同。
猛攻を止めるべく、乙女たちは新たな力を求める。
その力の解放には、乙女たちによる「きっかけ」が必要だった……。